介護と相続について
日本の社会は急速に高齢化が進んでいます。高齢になった親を誰が面倒を見るのか、という親の介護の問題は避けられません。
介護を任せられた子は、難しい問題に直面します。なぜなら、親が認知症になり徘徊したり、暴言や暴力をしたりすることも多いので介護自体が難しいですし、それに加えて、他の介護をしていない子がその苦労をよく理解してくれないこともあるからです。それどころか、介護をしている子が介護を口実に親の金を使い込んでいるのではないかといった、あらぬ疑いをかけたりしてきます。介護の苦労は実際やってみないとわからないことが多々あります。そのため、近くで介護の様子を見ていない者が疑心暗鬼になることはよくあります。
そこで、介護を任された人は、親の家計簿をまめにつけて、領収証を保存し、入出金も銀行を利用するなどして、疑いをもたれないようにするべきでしょう。
そして、何より、親には、介護の苦労を十分に考慮した遺言を書いておいてもらうのが良いでしょう。また、遺言に付言事項として、介護に関する感謝の気持ちを書いてもらうと良いでしょう。さらには、不正に作成されたと疑われないようにするために、公正証書で遺言を作成してもらいましょう。
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