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コラム(2023年分)

ここでは、日々の出来事やこれまでの体験をスクラップのように雑感的に記しながら、仕事を離れちょっと一息入れる感じで断片的な自己紹介をしていきます。

「黒猫」ポー著

2023年05月29日

表題の「黒猫」は、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの短編小説で、代表作でもあります。日本でも人気が高く、様々な出版社から翻訳本が出ており、不朽の名作といっても過言ではないでしょう。

もっとも、本作の評価は作者に対するのと同様に、一様ではありません。ポーは不遇の作家で、生前に必ずしも高い評価を得ることはありませんでした。長年の飲酒癖がたたり、40歳の若さで亡くなっています。

「黒猫」は、恐怖小説の一種とされるようですが、実際には人間心理とその本性を深く洞察した、珠玉の一篇です。主人公の飲酒癖とポー本人のそれは深くかかわっているようにも思えます。天邪鬼な性格もまた重なって見えてきます。

この作品は、何度読んでも飽きない魅力があります。特に、ポーの複雑な生い立ちや、不遇な人生を重ねてみると、その魅力は際立ちます。ぜひ読んでほしい一作です。

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4月の気温

2023年04月27日

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいいますが、4月に入ってもまだまだ寒かったりします。しかし、そうかと思うと、突然気温が上がり暑い日があったりして、日によってあるいは朝と晩とで、気温差が大分あります。

気温差があるというだけならまだしも、日によってあるいは朝と晩とで気温差が激しいと、自律神経を乱し、体調が悪くなります。

もうすぐ、梅雨に入り、まだまだ体調に変調をきたしそうで、少し憂鬱です。どうせなら、早く夏になって、暑くなってくれとも思います。湿気の少ない、カラッとした暑さが期待されます。

それはそれとして、ゴールデンウイークがいい天気になると良いですね。

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WBC その2

2023年03月25日

先月に引き続き、第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)の話題です。

決勝戦が先日行われ、3対2でアメリカを下した日本が優勝しました。準決勝のメキシコ戦に続いて接戦をものにした日本が3度目の優勝を果たしました。

今回のWBCで日本チームは、大谷やダルビッシュなど人気がある大物のメジャーリーガーを擁し、実力はもちろんのこと人気でも他を圧倒したように思えました。テレビの視聴率も驚異的なものでした。

日本チームは、下馬評の時点で投手力が高いのは予想されていましたが、ふたを開けてみたら、打力もなかなかのものでした。大谷はもちろんのこと、今年からメジャーリーガーになった吉田や、国内組だと村上や岡本も期待どおりの活躍でした。また、米国育ちのヌートバーは、守備も良く、打撃でも勝負強さを見せてくれました。日本での人気が急上昇した選手です。

WBCは、2026年にも開催が予定されているようです。世界大会に沿うよう、今回のチェコのような歴史は浅いが元気のいいチームがまた新たに現れるのを期待したいです。

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WBC

2023年02月25日

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)が、来月開幕します。

WBCは、簡単にいうと国単位で野球の世界一を決める大会です。もっともこれまでの大会では、世界NO1のアメリカ・メジャーリーグからの選手参加が見送られるなど、世界一を決めるという体裁だけあったものの、実力的には必ずしもその称号にそぐわない面がありました。

しかし今回の大会では、各国の代表選手に多くのメジャーリーガーが参加する予定で、真の世界一を決める大会となりそうです。

有力チームとしては、やはりアメリカでしょうか。さらにドミニカ共和国などが続くようです。日本は、ダルビッシュや大谷などのメジャーリーガーがエントリーされており、優勝候補といえるかもしれません。

日本の投手力は他のチームの脅威となるかもしれません。上にあげた2選手だけでなく、オリックスの山本や、ロッテの佐々木などもいて豪華な顔ぶれです。

一方、野手では、今年からメジャーリーグに挑戦する吉田正尚に注目です。対応力に長け、広角に打てる好打者です。また、一足先にメジャーリーガーになった鈴木誠也もいます。鈴木の場合は長打力が魅力です。

いずれにしても、上位の実力が拮抗しているようですので、楽しみな大会になりそうです。

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「タタール人の砂漠」

2023年01月27日

最近読んだ小説のうち、表題の「タタール人の砂漠」は突出して良いものでした。

同作は、1940年に刊行されたイタリア人作家ブッツァーティによる小説です。イタリア文学というと古典は割と有名ですが、近代あるいは現代のものは、少なくとも個人的には馴染みのないものでした。

小説の内容は、辺境の砦を守るために赴任した兵士である主人公の若者が、いつ現れるとも知れない敵を前に貴重な時間を浪費し、敵がようやく現れた時には老いと病により立つこともままならない状況で何もできずに砦を去る、というようなものです。その様を精緻に描いたもので、人生における時間の貴重さや、無常さを見事なまでに小説として表現した作品です。

個人的にはフランス文学が好きですが、本作を通じ、イタリア文学のレベルの高さを新発見しました。久しぶりに読み応えのある名作に出会った気分です。

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